ゴムライニング

加工技術の詳細
ゴムには弾性の他に耐薬品性耐摩耗性グリップ力に優れるという特長があります。これらの性質を活かし、タンクや各種ロール、ホッパー、配管などの表面に厚いゴム層を形成する技術がゴムライニングです。
当社ではコーティングとライニングは主に厚みによって呼び分けています。ライニングは1㎜以上の膜厚に処理するものとしています。
一口にゴムと言っても、天然ゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴムなど様々な種類があり、更に硬度や、配合比率による特性の違いもあります。用途や目的、施工環境などにあわせてな材質、膜厚を選定します。
通常ゴムライニングは、未加硫ゴムを母材に接着し、蒸気釜で加硫して施工します。製作可能サイズはこの蒸気釜の大きさによって規定されます。
大型タンクや、プラント設備など現地で施工を行うこともできます。
圧力容器の内面ライニングなどに対しては缶内部に蒸気を吹き込み加圧加硫を行うことも可能です。缶体に圧力をかけられない場合は特殊配合の未加硫ゴムを使用し熱水や蒸気による加温で加硫を行います。
さらに大型のタンクなどで、現場で加熱が行えない場合でも、常温で反応させられる自然加硫用ゴム材質を用いて施工することができます。反応には数週間の時間を要しますが、加温加圧加硫に遜色ない品質のライニングを実現できます。
▼ ゴムライニングイメージ
ゴムライニングイメージ
加工可能サイズ
工場での処理の場合φ5600*12000Lサイズの加硫釜に入るサイズまでとなります。
現地施工の場合は施工環境や工期によります。蒸気や加温設備の有無、使用の可否などにより異なります。
処理温度
250℃以下。溶射処理時の表面温度は瞬間的に180℃~220℃になります。
優れた特性
耐薬品性・耐食性
強酸や溶剤に対して高い耐薬品性があります。厚みがあり、ピンホールのないゴムライニングは長期の使用に耐えることができます。ブチルゴムは100℃を超える高温下でも安定した高い耐薬品性を発揮します。
ゴムライニングイメージ
耐摩耗性
天然ゴムは耐摩耗性に大変優れています。大型駆動プーリーなど特に耐摩耗性を求められる部材にはセラミックチップと組み合わせたライニング技術もございます。
ゴムライニングイメージ

▼ セラミックチップと組み合わせたライニング
ゴムライニングイメージ

此れまでに、ご使用頂いた用途例
耐薬品性・耐食性
貯留槽、反応槽、電解槽、ガスホルダー、酸洗槽、めっき槽、ポンプ、バルブ、配管
滑り止め・グリップ力
ロール、シュート、プーリー、スラリーポンプ、ホッパー、バレル
母材
施工するゴム材質にもよりますが、蒸気釜の温度は150℃前後となりますので、母材には一定の耐熱性を必要とします。
注意点
使用条件や環境によって適切なゴム材質の選定が必須です。耐薬品性に関しては薬品の濃度や温度も選定に関わる重要な条件となります。
現場施工の場合は蒸気や、加熱装置の使用可否などの確認が必須となります。
納期
通常3週間程度、ゴム材質や母材サイズによって大きく異なりますので事前にご確認ください。
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