ロールへのフッ素樹脂チューブライニングによる付着対策  No.FB-4

お客様のお困り事

サイズプレス(紙の表面に印刷しやすい処理を施す装置)後ドライヤー入口(紙を直接乾かせるロール状の装置)のゴムロール(φ190×3700L)に問題を抱えていらっしゃいました。
問題点
① サイズ液(コーティング液)が付着してしまう。
② 更に紙粉が付き、増殖してしまう。
③ 増殖する事により、汚れ → 剥がれ → 設備や製品に悪影響をおこしてしまう。
サイズプレス

蒲田工業からのご提案内容

ロール表面の対策に
① ドライヤー(120〜130℃)近辺のため、耐熱性のある材料
② 汚れが付着しにくく、仮に付着しても清掃が容易な剥離性のある材料
フッ素樹脂チューブ
上記ポイントを検討した結果、フッ素樹脂を用いた熱収縮チューブを被覆する提案。ロール表面にこのフッ素樹脂チューブ(PFA FEP)を加熱収縮にて被覆させる事により、
① 汚れが付きにくい非粘着性
② 薬品に強い耐薬品性
③ 電気を通さない絶縁性
を与える事ができます。
※蒲田工業 五貫島工場にて施工が可能です。
規格サイズ
φ1.5〜φ400、長さ最大6000mmまで対応します。厚み0.5tと1.5t(一部グレードを除きます)
主な用途例
各装置のロール OA機器 製紙 紙加工 フィルム加工機 繊維機 印刷機 産業機械全般 絶縁保護
また、静電気が発生し、チューブに帯電する事も考えられましたので静電気対策も行いました。今回は低コストで取り付けが容易なアキレス株式会社製「ノンスパーク」を取り付けました。アルミフレームにステンレスの繊維を植え込んである構造で、規格サイズ以外にも特注サイズが可能な商品です。
※製紙業界でのテフロンチューブ使用例— 下図1〜4番のところによく使用されています。
テフロンチューブ使用例

解決した内容、お客様の声

フッ素樹脂のチューブを被覆した事により、ゴミが付着しにくくなりました。
また清掃が容易になり、メンテナンスを低減できました。

蒲田工業がご提供できる価値

蒲田工業ではメンテナンス部門があり、静岡県富士市にある工場内でフッ素樹脂チューブの施工をいたします。被覆させるロール(母材)をお預かりさせていただき、専用ドライヤーと冶具を使用しての作業です。

フッ素樹脂チューブの施工

表面処理技術・サンプルピース製作
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