非粘着フッ素樹脂コーティングで糊壺付着防止

お客様のお困り事

製本機・無線綴じ機の背面糊付け用糊壺付着対策にお困りでした。
使用されている糊は反応性ホットメルト接着剤で少量でも非常に強力な接着力を持っており、価格も高い特殊品です。 付着したまま固まってしまうと剥離作業も大変で、且つ再利用は出来ず、大きなロスとなってしまいます。
フッ素樹脂コーティング
問題点
① 強力な接着力を持つ糊が対象なので、高い非粘着性が必要。
② ホットメルトなので、糊壺には常時ヒーターで加温されている。
③ 処理を行う糊壺を外してから、すぐに表面処理して納入し、取り付けなければならない。

蒲田工業からのご提案内容

当初、最も高い非粘着性を持ち、他のホットメルト使用ラインでも実績のあるノンスティックコーティングを提案、テスト採用して頂けました。
納入当初の離形性は狙い通り良好でした。しかし数週間で著しく性能劣化してしまいました。ヒーターによる加温が想定以上に局所的に集中し、耐熱温度を越えてしまったことによるものと想定されました。
※ノンスティックコーティングの耐熱温度は150℃です。
そのため、耐熱性を持ち、尚且つ非粘着性に優れるフッ素樹脂コーティングを再度提案しました。フッ素樹脂コーティングには様々な品種、グレードがありますが、今回は特にPFAで特に非粘着性に優れるグレードを選定いたしました。
フッ素樹脂コーティング
ポイント
① PFAコーティングの耐熱温度は260℃であり、ヒーターの設定温度(200℃)で、安心してお使いいただけます。
② 本来、非粘着性が必要とされるのは内面ですが、コーティングの密着性確保、飛散した糊の付着防止を考え、内外面処理としました。
③ 短納期の対応もいたします。

解決した内容、お客様の声

固まった糊が容易に剥離できるようになり、清掃作業の効率が大きく改善しました。PFAコーティングはハジキ(撥水、撥油)も良いので、付着量そのものも減少しています。付着量が減ることで、ロスが減りランニングコストも削減できています。

蒲田工業がご提供できる価値

印刷機、製本機に関しては関東営業所を中心にベルトや、ロールなど長年様々なメンテナンスを行ってまいりました。印刷業界のプロとしてどのようなご要望にもお応えできると自負しています。今まで実績のある製品、サービスに加え、省力化、コスト削減などに貢献できる新たな提案をどんどん行っていきます。
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