セラミックチップライニング

加工技術の詳細

セラミックスは、優れた特性(機械的特性、電気的特性、熱的特性など)から大きな期待が寄せられ、現在では多くの産業で広く使用されています。
ただし、金属と異なり、セラミックスは曲げたり伸ばしたりすることができません。
セラミックスを加工する唯一の方法は、ダイヤモンド工具を用いる方法です。そのため、加工の難しさから使用を断念するケースもあります。
また、セラミックスは成型後に焼結する必要がありますので、規格化された製品の使用(応用)はコストパフォーマンス上必要不可欠です。そのため、タイルチップという一般的によく使用される方法があります。
タイルは加工の難しさを克服でき、さまざまな応用範囲に対応し、お客様の多様なニーズに応えることができます。
現在、タイルの接着方法として一般的には樹脂系接着剤が使用されています。たとえば、スペースシャトルのタイルの接着にも樹脂系接着剤が使用されており、再突入時に表面温度が1000℃以上になっても接着部の温度は300℃よりも低くなるように設計されています。しかし、大きな力や衝撃によってタイルが割れたり剥がれたりすることがあり、施工時のミスもその原因の一つと考えられます。
焼結品のため,タイルチップは、耐摩耗性に非常に優れています(セラミックス成型品と同等)。そのため、現場での施工が可能であり、さまざまな素材形状に合わせて施工することができます。ただし、形状が極端に複雑な場合には、一部セラミックパテライニングと併用することもあります。この場合、セラミックス成型品と比較してコストを大幅に削減することができます。

注意点

強い衝撃で割れたり剥がれる可能性があります。使用用途などご相談下さい。

施工例

施工例① 遠心分離機レデューサー型ケーシング セラミックライニング
① セラミックに接着剤を均一に塗布する  ② 母材にも接着剤を塗布する
 
③ シートを下から順番に貼り付ける   ④ 1枚ずつ丁寧に押し付ける
 
⑤ 余分な接着剤は搾り出す       ⑥ 隙間の無いよう調整する
 
⑦ テープを剥がす           ⑧ 完成
 
施工例② 攪拌用パグミル羽根 セラミックライニング
① チップをシートに並べる      ② 下地処理(面荒らし、脱脂処理
 
③ セラミックス側に接着剤を塗る     ④ 母材側にも接着剤を塗る。
 
⑤ 張り合わせる             ⑥ セラミックを押し付ける。
 
⑦ はみ出た余分な接着剤を取り除く    ⑧ テープを剥がして完成
 
その他の施工例 間隔保持板
その他の施工例 振動振い
その他の施工例 ベンド管
その他の施工例 ガス弁                  シュート
     

セラミックチップライニングの施工事例はこちらをご覧ください

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